アジャイルスプリント計画のベストプラクティスとツール
Daniela Field
2017年8月8日
アジャイル開発には、プロジェクトを効果的に管理するための専用のオンラインで利用可能な管理ツールが必須です。
Mendixはまさに、こうしたアジャイル開発におけるスプリント計画を支援するために、開発プロセス全体で利用可能なアジャイルの管理プラットフォームを実装しています。
このプラットフォーム上で様々な分析機能も提供されるため、あらためて他の新しい管理ツールを導入する必要はありません。
もしも、既にアジャイル管理ツールとしてはポピュラーなJiraなどを導入している場合は、APIを使用して簡単にMendixの管理ツールと統合することができます。
Mendixを利用したプロジェクトではアジャイルの管理プラットフォームが利用されます。このプラットフォームはビジネス側とIT側が効果的に共同作業できるように設計されています。
今回は、Mendixプラットフォーム内のアジャイルスプリント計画プロセスの最も重要なコンポーネントのいくつかをお伝えします。
チームコラボレーション
アプリケーション開発は何の努力もせずにスムーズ進むことはまずありません。チームの努力の結晶です。
アプリケーションの開発に携わるすべての人は、柔軟に顧客の要件を収集することから、アプリケーションの開発、テスト、導入まで、異なる役割を果たす必要があります。
チームコラボレーションは、開発の成功の鍵であり、アジャイル開発の最も困難な要素です。
Mendixプロジェクトをスタートするときには、まずチームメンバーを招待します。
プラットフォームの中で、チームメンバー各自に異なる役割と責任を割り当てることができます。
この役割に基づいて、プラットフォーム内のコンポーネントへのアクセスが制限されています。
例えば、エンドユーザはユーザストーリーボードにのみアクセスし、アプリケーションに関するフィードバックを提供することができますし、プロジェクトの監督役であるスクラムマスターはすべてにアクセスし、Modelerで開発変更を行い、パッケージをデプロイできるようになります。
管理プラットフォームには柔軟な機能があり、組織やプロジェクトのニーズに合わせて新しい役割を作成することができます。
たとえば、サブジェクトの単位であっても上位者と開発者を設定できるなど、権限を正確にカスタマイズすることができます。
スプリントとストーリー管理
Mendixの管理プラットフォーム上にプロジェクトを設定すると、そのプロジェクト内で要件の収集を開始できるようになります。
プロジェクト内の「ストーリーズダッシュボード」では、スプリントを参照し、要望としてあげられているストーリーの優先順位を決定し、管理することができます。
バックログは要件を取り込む場所、スプリントはストーリーの優先順位を決める場所です。
Mendixを使用してアプリケーションを迅速に開発する場合、ひとつの開発単位となる1スプリントは、これまで行われてきた3〜4週間ではなく、1〜2週間のサイクルとなります。
最初のスプリントを作成したら、ストーリーやタスクを追加して各開発者に割り当てることができます。
ストーリーは、以下の文法に従って記述します。 <ユーザタイプ>として、私は<ビジネス価値>になるように、<何かを>をしたいと思っています。
各ストーリーの中で、以下を設定することができます:
- そのタスクが機能追加かバグ修正かを指定する
- ストーリーの複雑さに基づいてストーリーポイントを追加する
- 人、機能等のラベルを追加する
- より詳細な説明を追加する
- タスクとサブタスクを追加する
- 実施中のタスクのステータスをTo-do(未完成)、Running(作成中)、Done(完了)としてマークする
これらのスプリントストーリーはすべて開発環境内に統合されています。
開発者は、ストーリーをRunningまたはDoneとしてマークし、IDE(Mendix Modeler)の環境上でチェックインすることができます。
プランニングセッション(ミーティング)の中で、現在のスプリントの進捗状況、バーンダウンチャート、リリース計画を確認できます。
Mendixプラットフォームは、アジャイルスプリント計画のためのオールインワンパッケージと考えてください。
ストーリー管理、コードチェックイン、デプロイメント、開発ツールなど、開発者ポータル内のすべての機能は、可能な限り効率的に作業できるように設計されています。
私たちの目標は、障害を取り除き、迅速にアプリを開発し、チーム全体で効果的にコミュニケーションを取ることです。
この記事では、プラットフォーム内のアジャイルプロセスの最も重要なコンポーネントのいくつかを説明しました。
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