Mendix Japan Day2025で「Mendix×Snowflake」の可能性を語る

2025年7月2日、弊社ビルドシステムは「Mendix Japan Day 2025」にて、MendixとSnowflakeの連携によるDXの可能性をテーマにセミナーを開催しました。
本セミナーは、前半にSnowflake合同会社 パートナーソリューションエンジニア 宮川 大司 氏をお迎えし、Snowflakeの最新技術とビジネス活用についてご講演いただきました。後半では弊社のエグゼクティブコンサルタント 新川 博己より、MendixとSnowflakeを組み合わせた業務改善の提案と、デモンストレーションを通じてその可能性を具体的にご紹介しました。
両社の登壇では、技術的な連携方法や導入メリットについて、参加者の皆様にわかりやすくお伝えしました。
Snowflake社 宮川氏によるSnowflakeの紹介
セミナー前半では、Snowflake社の宮川氏より、「AIデータクラウド」という新たなコンセプトを中心に、Snowflakeが提供するデータ基盤の強みと将来展望についてご紹介いただきました。
Snowflakeは、従来のデータウェアハウスの枠を超え、データの取り込み・変換・活用を一貫して行えるシングルプラットフォームを提供しています。特に、SnowparkやStreamlitといったツールを活用することで、データサイエンスやアプリケーション開発がより迅速かつ柔軟に行える点が強調されました。
また、生成AI(LLM)との統合により、非構造化データの活用や自然言語による分析が可能となり、企業の意思決定をより高度に支援する仕組みが整っていることも紹介されました。Snowflake Cortexを通じて、Mendixアプリケーションから直接AI機能にアクセスできる点は、参加者の関心を集めました。
ビルドシステムによるMendixとSnowflakeの連携紹介
後半では、弊社ビルドシステムより、MendixとSnowflakeの連携によって実現するDXの姿を、デモを交えてご紹介しました。
なぜMendix × Snowflakeなのか?
多くの企業では、業務のデジタル化が進む一方で、部門ごとにシステムが分断され、情報が属人化してしまうという課題を抱えています。さらに、蓄積された業務データが十分に活用されていないケースも少なくありません。
このような状況に対し、弊社はMendixとSnowflakeの特徴を活かし「つなぎ、動かし、成果を出す」DXを提案しています。
この2つを連携させることで、以下のような効果が期待できます
- Mendixによる現場主導のアプリ開発で、業務プロセスを柔軟にデジタル化
- Snowflakeによるデータの一元管理とリアルタイム分析で、経営判断を加速
- 両者を連携させることで、現場の動きと判断の根拠が一つの流れで回る仕組みを実現
デモ紹介:現場と本社をつなぐ業務アプリの可能性
今回のデモでは、製造現場と本社の間にある情報の断絶をテーマに、Mendix × Snowflake連携による解決策を紹介しました。
本社ではすでにSnowflakeを導入し、データ活用が進んでいる一方、現場では紙やExcelによる管理が続いており、リアルタイムな連携が困難な状況でした。
そこで、弊社が開発したMendix業務アプリを導入することで、現場と本社が同じアプリを使って情報を共有できるようになり、業務のスピードと精度が大幅に向上。さらに、アプリはSnowflakeと連携しているため、現場のデータも即座に分析に活用され、現場発の意思決定が可能になりました。
以下の動画では、この一連の流れをストーリー形式でご覧いただけます。
今後の展望:現場にも、経営にも効くDXへ

DXの成功とは「導入」や「構想」ではなく、実際に使われ、まわる仕組みが継続することです。
MendixとSnowflakeの連携は、単なるシステム統合にとどまらず、現場と経営をリアルタイムで結び、意思決定と行動を一気通貫でつなぐDXの基盤となります。Mendix × Snowflakeは単なるツール連携ではなく、企業全体の意思決定と業務運営を支えるDXの基盤として機能いたします。
私たちビルドシステムは培ってきた技術と知見を基に「つくる」だけでなく、「動かす」ところまで考えご支援いたします。
登壇者情報

株式会社ビルドシステム
CS推進室 室長・エグゼクティブコンサルタント
新川 博己
大手製薬メーカーにて情報システム構築や営業支援に従事後、外資系企業で社内コンサルタントやプロジェクトマネージャーとして幅広い業務経験を積む。
人事・給与システムや保険業界向けのITプロジェクトを成功に導いた実績を持つ。
2008年より国内外企業へのコンサルティングに従事し、マーケティングダッシュボードの構築やビッグデータ活用を推進。
現在は株式会社ビルドシステムにて、Mendixビジネスの支援を担当。