【1/30ウェビナーレポート】ローコードツールの利活用第二弾【Developer Portalの全てをご紹介】
Mendixとビルドシステムによる共同ウェビナーのローコードツール利活用シリーズ第二弾のレポートです。
本ウェビナーでは無償版だけでは体験できないDevOps部分(Deploy部分)を含めたDeveloper Portalの全てをご紹介いたしました。
ライセンス付きアプリの環境を実際に目にする機会はライセンスを購入する以外では中々少ないかと思われます。
Mendix環境におけるアプリでのテスト環境、本番環境へのデプロイ方法、バージョン管理ではブランチ作成からマージ方法のご説明をいたしました。
更に、アラート機能、バックアップ、ログ、パブリッククラウドのセキュリティまでご紹介し、とても濃い内容が詰まったウェビナーとなりました。
ウェビナー概要
【開催日時】
2023年 1月 30日(月) 13:00-14:00
【アジェンダ】
- Mendix Developer Portal
- 有償版機能 / Deploy
- パブリッククラウド 構築・運用 / Environments
- Metrics / Logs / Backups / Alerts
- Tips / ローカル開発時のDB環境構築
【主催】
シーメンス株式会社、株式会社ビルドシステム
Mendix Developer Portal
Mendix Developer Portalとは主要コンポーネントの一つで、開発時のDevelopment、運用時のOperationも管理するDevOpsのツールです。
オンライン上で使用し、無償版でも使用可能な機能や、有償版のみ使用可能な機能がございます。
有償版機能 / Deploy
Developer Portalの無償版と有償版の使用可能な機能をご紹介いたします。
無償版 Collaborate機能
Collaborateの各機能は無償版でもご利用いただく事ができ、主にチームのメンバー管理やお客様からのフィードバックの管理などが行えます。
その他にも、タスク管理を行うEpicsやバージョン管理を行うTeam Serverなどございます。
有償版 Deploy機能
有償版機能では無償版機能に加え、高度なアプリケーションの管理機能、テスト環境や本番環境へのデプロイ、細かいバックアップの設定からログ、ヘルスチェックなどが使用出来ます。
パブリッククラウド 構築・運用 / Environments
下記の開発の流れに沿って機能のご紹介及びパブリッククラウドのセキュリティ認証についてご紹介いたします。
①開発フェーズ
バージョン管理
②テストフェーズ(有償機能)
受け入れ環境へデプロイ
③運用フェーズ(有償機能)
本番環境へデプロイ
①開発フェーズ
開発はMendix Studio Proを使用して開発を行います。
実際の開発現場を想定しバージョン管理(ブランチ作成、マージ)方法のご紹介!
↑ブランチの切り方。
Main lineからbranch_Dを作成。
既にあるBranch lineから新しいブランチを切るなども可能です。
↑マージの仕方。
Main lineに先ほど作成したbranch_Dをマージ。
マージ方法には3種類あり、今回はMerge feature branchでマージしております。
【マージの種類】
- Merge feature branch:マージするブランチの最新のリビジョンでマージ
- Port fix:マージするりビジョンを選択してマージ
- Advanced merge:ブランチからブランチへのマージ
マージ時に競合が発生すると上記イメージ図の様なメッセージが表示されます。
競合を解消する際には自分または相手の変更内容を反映するを選んで解消していきます。
②テストフェーズ
受け入れ環境へデプロイする手順をご紹介いたします。
こちらの機能は有償機能となっております。
↑受け入れ環境へデプロイするブランチやリビジョンを選択してパッケージ化しデプロイします。
↑デプロイ完了
視覚的に操作出来、Developer Portal上で完結するのでとても簡単にデプロイする事が出来ます。
③運用フェーズ
本番環境へデプロイいたします。こちらもテストフェーズ同様に有償機能となっております。
デプロイ手順はテストフェーズと同じで、デプロイ先が変わります。
今回は本番環境へデプロイの権限が無い開発者がデプロイした際の動きをご紹介いたします。
↑認証コード入力が求められ、権限のない人のデプロイを防いでくれます。
本番環境へ間違ってデプロイしてはいけない為、事前に防ぐ事が出来るのは嬉しい機能です!
パブリッククラウドのセキュリティ認証
Mendix利用を検討されている方の中には、パブリッククラウドのセキュリティ対策に懸念を持たれる方もいらっしゃるかもしれませんが、ご安心ください。
弊社のお客様で個人情報の取り扱いが非常に厳しい保険業界や金融業界でも、パブリッククラウドを使用している実績がございます。
パブリッククラウドはAWS上に構築されており、Mendixによって数多くのセキュリティ認証を受けております!!
【クリアしているセキュリティ認証】
- ISO 22301, 27001,9001
- ISO/IEC 27001, 27017, 27018
- SOC 1 Type II, SOC 2 Type II & SOC 3 Type II
- PCI DSS
- HIPAA
Mendixの公式ドキュメントはこちらから
Metrics / Logs / Backups / Alerts
実際にアプリをご利用、運用していく中で必要不可欠な機能をご紹介いたします。
Metrics
メモリなどの使用状況がリアルタイムでご確認頂けます。
Logs
アクセスログなどリアルタイムで確認でき、1日単位でアーカイブされ6カ月間保管されます。
Backups
受け入れ環境や、本番環境など、環境ごとにデータベースのBackupの取得が可能です。
またチームでの開発を行う際に、受け入れ環境のデータベースのデータをローカル環境のデータベースへ入れて開発を行う事が可能です。
Alerts
アプリのCPU使用率などで異常が検知された際に担当者へアラートメールを送る設定が可能です。
アプリの異常事態を見逃す事無く素早く対応する事が出来ます。
Tips / ローカル開発時のDB環境構築
ローカルで開発をしているとデータは受け入れ環境で使用しているteam server上のデータを使用したいなどの場面が出てきます。
その様な場合でも簡単に受け入れ環境で使用しているデータをローカルに持ってくる事が可能です。
①ローカル環境にPostgreSQLをインストール
ローカルのデータベースは初期設定ではHSQLDBで作成され、team server上で使用されているデータベースはPostgreSQLで合わせる為
②Mendix studio proの設定からDBの向き先をローカルPostgreSQLに変更
Settings→Configurations
③Developer portalのBackup画面で受け入れ環境のデーターベースを選択しダウンロード
④ローカルのPostgreSQLに③でダウンロードした受け入れ環境のデータをリストア
参考URL:バックアップをローカルに復元する方法(Mendix公式ドキュメント)
参考URL:データベースを移行する方法(Mendix公式ドキュメント)
ウェビナー再配信
現在、本ウェビナー絶賛再配信中です!!
ウェビナーに参加出来なかった方や、もう一度見直したい方、是非下記バナーの「再配信のお申込みはこちらから▶」にてお申込みいただきご視聴下さい。
次回のウェビナー情報
次回のウェビナーでは【Jenkinsを使ったMendixにおけるCI/CD環境】を開催予定しております。
是非第三弾にもご参加頂けますと幸いです。
【開催日時】
今春頃を予定