インタビュー

秋草 森彦(あきくさ もりひこ)

開発部 リーダー

秋草 森彦(あきくさ もりひこ)
経歴
1999年

ビルドシステムに新卒入社
医療関係企業や駐車場管理システムの開発・サポートに従事し、Webアプリ開発や顧客対応スキルを磨く

20xx~現在

Mendixを活用したシステム開発プロジェクトや、高度なMendixアプリの実現手段を調査提案する技術サポート業務に従事

Q.01

IT業界に入られたきっかけについて教えてください。

子どもの頃から「ものを創る」ことが大好きだったんです。
プラモデルやラジコンの組み立てに夢中で、特にタミヤの「グラスホッパー」や「マイティフロッグ」といったラジコンキットを組み立てて遊んでいました。当時としては高価だったので、親にお願いして、例えばプールを頑張ったら買ってもらえる、という形で手に入れていました。部品を説明書通りに組み立てて動かすのが楽しくて、自然と興味を持つ性格になったと思います。

パソコンに触れたのは、大学時代に初めてタイピングの授業を受けたことがきっかけです。フロッピーディスクを使ったり、統計の授業で数字を操作したりしました。そして1996年、家にNECの「9800 CX13」が届いて、Windows 95に触れる機会がありました。Wordを使って文書を作ったり、コンピュータが生活に少しずつ入り込んできた頃ですね。それがITへの関心を深めるきっかけになりました。

Q.02

ビルドを選んだ理由は何だったのでしょうか?

私が就職活動をしていた当時は、いわゆる就職氷河期の走りの時代でした。企業の採用状況は厳しく、業界についての情報が十分に得られない中で、自分がどの方向に進むべきか手探りの状態でした。

そんな中、幅広く業界の説明会に足を運びました。消費者金融、カーディーラー、小売りスーパー、ソフトウェア会社など、業種を問わず説明会に参加しましたが、どの業界も独自の厳しさがあり、特に採用の場では圧迫面接のような雰囲気を経験することも少なくありませんでした。

こうした経験を重ねる中で、自分が本当にやりたいことや適性がある分野について考えるようになりました。数ある業界の中で、ソフトウェアやIT分野への興味が徐々に固まり、そこで出会ったのがビルドシステムです。当時のビルドはまだ小規模な会社でしたが、業界の将来性や、自分のスキルがこの業界で生かせるのではないかという手ごたえを感じました。

最終的にビルドを選ぶ決め手となったのは、会社の雰囲気や方針に魅力を感じたことです。説明会を通じて、当時の社長と直接話す機会がありました。その中で、会社の規模感や成長性、そして社員同士の距離感の近さに惹かれました。IT分野は未経験でしたが、挑戦しながら成長できる環境があると感じ、「この業界ならやっていける」と確信しました。

いくつか内定をいただいた中でも、ビルドは自分に最もフィットする選択肢だと感じました。挑戦を応援してくれる風土と、自分が学びながら成長できる環境が整っていると判断し、この道に進むことを決めました。結果として、その選択は間違っていなかったと思います。

Q.03

入社直後はどのようなお仕事をされていましたか?

最初はサポートセンターでの電話対応から始まりました。医療系のシステムを扱うチームに配属され、レセプトPCのシステム開発や改修、またお客様のPCにモデムでリモート接続してサポート業務を行っていました。

プログラミングについては、入社してから本格的に学び始めたので、先輩とペアプログラミングをしながら勉強しました。当時はC言語がメインで、PerlやUNIXコマンドも一から覚えていきました。

初めはC言語での開発や既存システムの改修が中心でしたが、その後、Javaを使ったWebアプリ開発プロジェクトに移行していき、調剤システムや駐車場管理システムなどの開発にも携わりました。例えば、Ajaxを活用した商品検索サイトの構築では、ユーザーが簡単に商品を絞り込める仕組みを作りました。Webアプリの基本設計や各種フレームワークの活用方法を学べたのは貴重な経験でした。

Q.04

現在手掛けているプロジェクトについて教えてください。

現在は、レンタル業界や商社向けの社内システム開発プロジェクトに取り組んでいます。具体的には、商社の社内システムにおけるマスターメンテナンスの仕組みを開発し、データ管理や業務の効率化をサポートしています。

このプロジェクトでは、Windows PowerShellのスクリプトを駆使して、MendixアプリのAPIを呼び出し、出力ファイルを生成・配信する機能を実装しました。また、スケジューラとファイル転送システムを組み合わせて、業務フローを円滑にする仕組みを構築しています。これにより、複雑な運用がよりスムーズになるよう支援しています。

Q.05

Mendixについてはどのように感じていますか?

Mendixは素晴らしいツールだと思います。特に、複雑な設定をしなくてもデータベースと連携してアプリをすぐに作れる点が画期的ですね。また、クラウドで運用できるというのも大きなメリットです。一方で、細かいカスタマイズが必要になると限界も感じます。その場合はこれまでのスキルを活かして、Mendixの良さを最大限引き出しながら課題を解決しています。

Mendixは簡単な設定でシステムが作れるというメリットがあり、機能要件をその中に落とし込めればいいのですが、時に作りこみが必要なものを創ろうとするとツールとしての限界が出てきます。その限界を越えようとするとやはりスキルが必要ですので、そこで今までの経験が活きてきます。

逆に言うと、無理して頑張るより、Mendixの良さを生かしつつ落としどころを見つけるのがローコードを扱う上でのポイントだったりしますので、そのようなケースで実現手段を探るなどの技術相談も多く行っています。

Q.06

チームでの仕事の進め方や働き方について教えてください。

かつてはワンフロアのオフィスで、同僚たちと顔を合わせながら自由に意見交換し、開発を進めていました。社長も同じフロアにおり、お互いの業務内容が自然とわかる環境でした。

しかし現在は在宅勤務が中心となり、主なコミュニケーション手段がチャットやオンラインミーティングに移行しました。私は現在6つのグループのリーダーを務めており、直接指導しているメンバーの多くが社外の人たちです。そのため、オンラインでの円滑なコミュニケーション方法を模索しています。

特に意識しているのは、「報告・質問にはなるべく早くレスポンスを返す」ということです。迅速なリアクションを心がけることで、チームの生産性を維持し、信頼関係を深めるよう努めています。

また、チーム全体で設計内容をレビューし、実装中に発生する技術的な課題を解決するサポートにも力を入れています。このようなオンライン中心の働き方でも、積極的なコミュニケーションを通じて、チーム全体で問題解決に取り組む体制を構築しています。

Q.07

ビルドで働いていて一番よかったことはどんなことですか?

ビルドで働いている中で最も印象深いのは、ユーザーと直接話しながらシステムを作り上げていける点です。

特に医療現場での経験は、ユーザーのニーズを直接聞き取り、それを形にするサイクルを学ぶ良い機会になりました。年齢が近いユーザーとの気さくな会話から、課題や改善ポイントを見出すことができ、プロジェクトが成功した際の喜びはひとしおでした。

具体的な例としては、調剤機器の改修で「思い通りに動いた瞬間」の達成感があります。例えば、高速通信のプログラムがハングアップする問題を解決した際や、プリンターの引き込みの問題で、上下を反転させるというユニークなリクエストに応えられたときも、大きなやりがいを感じました。現場でリアルタイムにシステムや機械がうまく動いていることを確認しながら対応するプロセスは、エンジニアとしての成長を実感できる瞬間です。

私のポジションには、「うまくいかない技術課題が回ってくる」という点もやりがいのひとつです。

未経験の分野や解決が難しい課題に取り組み、試行錯誤しながら解決策を見つけることに楽しさを感じていますので、こうした挑戦を通じて、「人の困りごとを解決する」という本質的な喜びを得られる仕事に恵まれていると感謝しています。

Q.08

最後に、これからビルドに入社を考えている方にメッセージをお願いします。

何よりも「自分で手を動かしてみること」が大切だと思います。

興味を持った分野について調べて試すことで、スキルや視野がどんどん広がっていきます。ビルドは、そうした挑戦を支える環境が整っていますので、ぜひ積極的にチャレンジしてほしいです。

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