國井 桂史(くにい けいし)
株式会社ティー・シー・エフ SI事業部 システム開発部 課長
経歴 | |
---|---|
2010年 |
株式会社ティー・シー・エフ入社 |
2020年〜 |
Mendixを活用した業務システム開発に従事 |
今回は、ビルドシステムのパートナーとして活躍中のエンジニア、株式会社ティー・シー・エフ 國井 桂史様にお話をうかがいました。システム開発会社としてローコードツールに着目した理由、Mendixを選んだ理由や業務での活用の仕方などについて語っていただきました。
Q.01
株式会社ティー・シー・エフ様の概要について教えてください。
株式会社ティー・シー・エフでは、基幹システムからWebのB to B、B to C等、各種システムに対応し、実績をあげております。主力としてBIツールや各種のシステム開発業務を行っております。
また、1985年よりメインフレームFOCUSを使用した情報検索システムの構築を手がけ、多くの開発実績をあげています。BIツールのWebFOCUS、QlikView、データ連携ツールのDataSpiderとJavaScript、Java、.NETの開発ノウハウを組み合わせ、お客様にとって最適なBIシステムの提案・開発を行っております。
現在はビルドシステムのパートナー会社として、Mendixをはじめとする様々なシステム開発の支援をさせていただいております。
Q.02
國井様の経歴とミッションについて教えてください。
私は2010年に入社以来、各種の請負開発業務やお客様先での常駐開発など様々なシステム開発業務に従事してきました。また、若いうちから直接お客様とコミュニケーションを取りながら共にシステムを開発するプロジェクトの経験を積んできました。
お客様のご要望をしっかり汲み取り、システム開発を通じて、お客様の課題を解決する事が私のミッションです。
Q.03
ローコードツールに着目された理由は?
2020年からMendixを活用した業務システム開発に取り組み、現在も実業務でMendixをフル活用しています。
当社の開発スタイルはもともとウォーターフォール型が主流だったのですが、お客様からよりスピーディなシステム開発を求められるようになり、会社としてアジャイル開発に着目しました。
アジャイルに対応する上ではやはりローコードツールを使ったスピーディな開発が必要と考え、いくつかローコードツールを比較検討した中のひとつがMendixでした。
Q.04
Mendixを選定された理由は?
ツールとしてアジャイル(スクラム)開発の支援機能をサポートしている、というのが一番の理由です。
アジャイル開発では、単純にシステムを作るだけでなく、お客様やチーム内でのコミュニケーションが非常に重要です。Mendixでは、このプロセスに適したコミュニケーションや開発タスク管理のしくみが用意されているというポイントが大きいです。
また、一番驚いたのは導入が手軽という点です。
Mendix Studio Proというツールさえダウンロードすれば簡単に開発を始められますし、各種の開発コンソールもそろっています。サーバを立てたりソフトを入れたりする必要がないので、オンプレミスよりはるかに簡単に開発をスタートできる、という手軽さが大きなメリットですね。
Q.05
Mendixを導入してみての評価は?
導入が簡単でスピーディに開発をスタートできるのはもちろん、なんといっても「実際に動くものを見せながら提案できる」というところが一番大きなメリットだと思います。
ドキュメントベースで進める従来の手法だと、お客様から「思ったのと違う」と言われることが少なからずあったのですが、Mendixを使った開発だと実際に動くモックアップを作って見せられるので、そういうケースはほとんどなくなりました。
特に正解のない業務システムの開発において、実際に動くプロトタイプを見ていただきながら開発できる、すなわち「お客様と一緒に正解を探していける」というのは、従来の開発スタイルとは大きく違う点だと思います。
また、カスタマイズで対応可能な範囲も広いので、今のところ可能な限りご要望に対応できていると思います。
お客様のご要望を伺って作って見て頂くことで、やっぱりあれも欲しいこれも欲しい…という隠れた要望がどんどん引き出せるようになります。いったん本番稼働した後に出てきた要望にもわずかなシステム停止ですぐに対応し、本番システムに反映できるので、スピード感をもってシステムを進化させることができる、という点が大きなメリットだと感じています。
Q.06
ビルドシステムのサポートについてはいかがですか?
ビルドシステム様には、Mendixの技術習得のサポートをはじめ、参考サイトや技術情報の共有などTCF内でのMendix案件立ち上げの際には大変ご尽力いただきました。
また、最初にMendix案件に入るときに、ビルドシステム様のエキスパートの方と一緒に案件に入らせていただいたので、独学では学べない実践的なノウハウを伝授いただいたのが心強かったです。
当社としてローコード開発に本格的に取り組んだ初めての案件でしたが、この経験があったからこそ、その後のプロジェクトで我々のメンバーだけでも乗り切れるようになりました。
また、ローコードツールには、標準で用意されているコンポーネントベースでの開発なら手軽に早く作れますが、細かいところまで思い通りにカスタマイズしようとすると、標準部品だけでは限界がありJavaなどで部品を作りこんでいく必要があります。それをやってしまうとスクラッチ開発に近くなり、コストも時間もかかってしまいます。そのあたりのローコードツールの特性をお客様にもよくご理解いただいて、極力標準機能の範囲で対応することがポイントで、その限界を良く知るエキスパートが多数在籍していることがビルドシステム様の強みだと思います。また、必要に応じて柔軟にカスタマイズにも対応できることも強みの一つだと思います。
Q.07
今後の展開とMendix~ビルドシステムへの期待
現在当社では4名のエンジニアがMendix開発に従事していますが、それを今後は増やしていきたいと考えています。技術面でビルドシステム様にお世話にならずにできる範囲を増やし、当社として今まで以上に開発サポートできる体制を充実させていきたいと考えています。
アジャイル(スクラム)開発に適したローコードツールとして、Mendixには大きな可能性があると考えていますので、今後もMendixを活用した案件をどんどん増やしたいと考えています。
今後もビルドシステム様とはぜひ末永いお付き合いをさせて頂きたいと思っておりますのでよろしくお願い致します。
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