DX時代のローコードツール活用ポイント

Requirements

DX時代のシステム開発に求められる要件

POINT

01

短期間での開発が可能であること

パンデミックや世界情勢に対する不安、デジタルテクノロジーの発展による消費者ニーズの多様化により、昨今のビジネス環境の変化は加速しています。

そんな変化の激しい時代で重要なのはビジネスのスピードを上げることであり、そのためには完成までに数ヵ月以上かかる従来のシステム開発で実施してきた開発手法の変革や効率化が必要となります。ローコード開発を利用したシステム構築なら、最短数日で完成させることも可能で、世の中や業界の急な環境変化にも迅速に対応できます。

POINT

02

顧客ニーズの複雑化に対応可能であること

デジタルテクノロジーの発展や、サステナビリティなどの社会問題や環境問題に対する意識の違い、共働き世帯の増加、団塊世代やミレニアル世代といった世代による価値観の差により消費者ニーズは多様化しており、購買行動の変化に対してスピーディーな対応を実現する必要があります。

ローコード開発を活用することで開発期間を短縮することができ、複雑化する顧客ニーズの変化に合わせてシステム開発や機能追加を進めることが可能です。

POINT

03

システム開発を内製化できること

DXを成功させるためには、デジタル技術に詳しいだけでなく、自社の業務や経営戦略について精通している必要があります。社内での開発であれば、ユーザー部門のニーズも把握しやすく、また改修する必要が生じた際にも外注の場合よりスピード感をもった高速開発が可能です。

一方でこの内製化に踏み切るためには、当然アプリケーションや開発ツールを活用してシステムを開発できる人材が必要になりますが、従来の開発に比べて技術的なハードルが低いローコードを使用することにより、簡単なアプリケーションであればエンジニアではない社員が開発することもできます。

自社だけで内製化にシフトすることが難しいという場合は、わたしたちビルドシステムが内製化を支援しながら開発を進めることも可能です。

Characteristic

ローコードツールの特性と使いどころ

POINT

01

アジャイル開発との相性がよい

ソースコードの記述量を抑えられることから、簡単な機能であれば具体的に動くものをより早く作成できる、という点がローコードの利点で、アジャイル開発と非常に相性がよいと言えます。スピードが重視されるDXにおいて、ローコードが持つこのメリットは極めて大きな意味を持ちます。

まずはあらかじめローコードツールが提供している簡単な機能を組み合わせて作成し、ユーザーにスプリントレビューのタイミングで動作をご確認いただき、そのフィードバックをさらに次のスプリントに反映する、といったように、課題フォーカスして少しずつ広げていくやり方には非常に向いています。

POINT

02

品質向上

従来の開発手法では人がソースコードをすべて記述していたため、どうしてもプログラミングのミスが起きやすく、これがバグとなってアプリケーションやシステムの品質を低下させることになります。ローコードではソースコードの大部分を自動的に生成するため、人為的なミスを低減することが可能です。これによりアプリケーションやシステムの品質を高められます。

またローコード開発では、エンジニアが主体となって進めてきた従来の開発手法と違い、自社業務に詳しいユーザー自身が主体となり開発を進めることも可能です。そのため業務要件との相違が起こりにくく、結果としてユーザーの目線に立った、品質の高い開発が行えるようになります。

Important point

ローコードツールを使う上での注意点

ローコードツールは万能なツールではなく、それぞれ特性や向き・不向きがあります。それをよく理解して、どこから手を付けどういうふうに使っていくかを見極めることが肝要で、やみくもな導入は危険です。

簡単な機能の作成は得意としている反面、難しい処理や複雑な描画なの実装は苦手としています。ローコードツールの使い方を理解した技術力や知見のある方が作れば、多少複雑な機能は実現できますが、限界もあります。

一番大きな間違いは「開発コストを抑えたいからローコードツールを導入したい」という考え方です。
ローコードツールはコストを抑えるための道具ではなく、スピードを優先する場合に有効なものです。ライセンス費用もエンジニアコストもそれなりにかかるので、トータルではコストがかかってしまうケースもあります。

ローコードツールの特性を熟知している優秀なエンジニアが、業務面の要件をしっかり吸収しつつ活用すれば、有効なシステムを非常に短期間で構築できます。しかし、優秀でないエンジニアが適当に使うと、ダメなシステムが量産されてしまうだけになります。

システム化の目的と、業務を理解されている方からの要件、現場利用者からの要望、運用視点での利用可否など様々な条件を加味した上で、ローコードツールの機能範囲で技術的に実現できる最善の策を検討し進めることがポイントです。ケースによっては、ローコード以外の技術を導入し連携していくことも視野に入れて進めていく必要があります。

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