2017.09.27Mendixで課題解決 , SAP , Tips

わずか10日間でSAPデータおよびサービスと統合された金融サービスアプリケーションを構築する方法

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今日のデジタル社会においては、消費者は手元のスマホをタップするだけで最高のサービスを受けられることを期待しています。

大企業では、モバイルデバイス、タブレット、ブラウザを介した顧客との接触場面で、より良いユーザーエクスペリエンスへの要求が高まるにつれて、そのニーズに対応する必要があります。

新興企業は、従来の社内調整や大げさな組織変更のオーバーヘッドなしに、新しい技術によって優れたユーザーエクスペリエンスを提供するために、最適な技術を活用することができます。

このような新興企業の影響を強く受けている業界の1つが金融サービス業界です。

Monzo、Lemonade 、Atomといった新しく勢いのある銀行、保険のチャレンジャー企業が登場してきました。

これらのチャレンジャーが成功した理由は、彼らが本当にユーザーエクスペリエンスに焦点を当てることができているということです。

彼らが提供する製品やサービスは必ずしも新しいものではありません。

実際、ほとんどのサービスは他の企業が長年にわたって提供していたものと同様のサービスでした。彼らのサービスは、古いサービスを美しいユーザーエクスペリエンス、シンプルになったメッセージング等、格段に使いやすくラッピングしなおしたものなのです。

それでは、既存の大規模な金融機関は、これらのチャレンジャーが基幹となるサービスにも焦点を当て始めたら、どのように闘えるのでしょうか?

大規模な金融機関には敏捷性やスピード対応するスキルが不足していると考えられます。こうしたスピード感のある反復ソリューションを提供するために、新しいアジャイルな作業方法を活用どうやって取り入れるかを考えるべきではないでしょうか?

コアビジネスを危険にさらすことなくすべてのコントロールを維持しなければなりませんよね?

Mendixのエバンジェリストチームは、これらの重要な問題を考え、Mendixプラットフォームがこれらの課題をどのように解決するのかを示すために、わずか10日間で解決策を作り上げました。

 

わずか10日間でSAPデータおよびサービスと統合された金融サービスアプリケーションの構築する方法

設計プロセス
最新の金融サービスの顧客アプリケーションを設計する際、エバンジェリストチームはアフィニティ・ダイアグラムという設計手法を使用して始めました。

私たちはアフィニティ・ダイアグラムを大変信頼しています。

以前、私たちはIBM Watson Blockchainに統合されたIOTアプリケーションをわずか10日間で構築しました

最初の使用例と概念が作成されたら、ユーザページと対話に関する図を鉛筆で描くことができました。

手書きやローテクな方法は、図面やポストイットを使用して素早く低コストでアプリのコンセプトをプロトタイプ化する方法のひとつです。

何度かやり取りを重ねてユーザーと合意し、アプリケーションのユーザーストーリーとバックログの作成を開始しました。

機能
設計フェーズでは、アプリで網羅したい4つの重要な領域を特定しました。
・アカウントと取引の管理
・請求書の表示と支払い
・フィードバックの提供
・転送

私達は、優れたユーザーエクスペリエンスを用意することと、最新の技術を駆使することによってこの4つの領域にある様々な課題を改善できると考えました。

そして私達のビジョンを達成するために、スプリント計画フェーズを開始するのに適しているSAPの製品とサービスを特定しました。

こうして私達はSAP Cloud Platformを使い始めました。

 

SAP Cloud Platform
アプリケーション開発のためには、SAPが提供するPaaSであるSAP Cloud Platformを使用する必要がありました。

既存のSAPシステムとともに金融サービスアプリケーションを構築するための迅速かつ効率的な方法を提供し、クラウドアプリケーションとオンプレミスアプリケーションの両方を拡張することを求められたために、これは重要でした。

ここに、プロジェクト計画段階のビデオがあります:

SAP API Business Hub
構築中に、Mendixと組み合わせて実際のSAPデータをどのように使用できるかを簡単に示す方法が必要でした。

いくつかの調査の結果、SAP API Business Hubを利用することが接続を実証する最良の方法であることがわかりました。

SAP API Business Hubは、開発者が全体を統合したり構築するために発見、テスト、使用するすべてのSAPおよびパートナーAPIのパブリックカタログとして活用できました。

SAP API Business Hubには、画像認識とセンチメント分析から成功要因とS/4HANAまでの膨大なAPIがあります。


これらは、Mendixの上にアプリケーションを構築するための優れた出発点となりました。


私たちのアプリでは、SAP Sentiment AnalysisSAP Banking APIS/4HANA Finance Cash APIを使用しました。

「評価する」機能によるフィードバックの収集
顧客が使うアプリケーションの重要な特徴は、顧客からすぐにフィードバックを収集できることです。

これを顧客に提供するために、感情分析またはトーン分析を利用したいと考えました。

感情分析では、言語分析を使用して文章中のコミュニケーション・トーンを検出し、トーン・アナライザ・サービスを使用して会話とコミュニケーションを理解し、適切な尺度で顧客に適切に対応します。

アプリにSentiment Analysisを組み込むために、SAP HANA Text Analysisサービスを使用することにしました。

まず、MendixのJSON MapperとREST Connectorを使用してSAPサービスとの統合を構築しました。
Mendixでは、サービスからデータを受信するためのリクエストとレスポンスのマッピングをすばやく簡単に行うことができます。
JSONレスポンスのペイロードをサービスから取り出してJSONインタプリタに貼り付けました。
このインタプリタはアプリケーションにJSON構造を自動的に作成します。

構造を取得したら、それをデータモデルにマップして、返されたデータとやりとりすることができます。
モデルにマッピングするために、インポートマッピングを作成し、新しく作成したJSON構造を選択しました。

次に、サービス自体を呼び出す必要があります。
ここでは、ネイティブのRESTアクションを持つMendixマイクロフローを使用して、サービスURLを呼び出します。

3つの簡単なステップで、SAPサービスとの統合を構築することができます。
  1.マイクロフローへのパラメータとして解析したいテキストを渡す
  2.サービスへの簡単なポストリクエストを作成する
  3.ワークフロープロセスで使用されるコールからの応答を返す
プロセスを自動化するシンプルなソリューションを構築することで、オペレーションの効率を向上させると同時に、無駄な時間を減らし、ユーザーのニーズに即座に対応して顧客満足度を向上させることができます。

そこで、サービスから返された生データを取得して、顧客の感情に基づいて適切な対応を自動化するために必要なロジックを構築する必要があります。
これを実現するために、スクリーンレスポンスの異なる単純なロジックと、これらの不幸な顧客をロボット自動化サービスまたは顧客サービス担当者のいずれかに迅速に対応させるためのワークフロープロセスを構築しました。

アカウント
金融サービスアプリケーションの重要な部分の1つは、最新のアカウント情報をすばやくナビゲートして表示できる機能です。
各アカウントで保持しているお金、最新の取引、所得と経費の管理状況を表示します。
このアプリを構築する際には、簡単で直感的にナビゲートできるように、アカウント情報を最前線に表示することが必要でした。
アプリを読み込むと、最初にユーザーに表示されるのは、財務勘定すべてを明確に表示した図と、パターンを明確に把握して迅速に識別した結果です。

このアプリは、一つのアプリケーションモデルでウェブとハイブリッドモバイルを採用しており、複数種類の画面に対応させています。技術的にはそれほど難しいものではありません。

このアプローチは、開発コストを削減し、スピードと繰り返しのサイクルを向上させ、複数のチャネルにまたがる顧客のニーズに対応するのに役立ちました。

Mendixの最新のWebベースのモデリングツールで簡単にドラッグアンドドロップすることで、ユーザーエクスペリエンスを作成することができました。

ほとんどの組織では、このようなアプリを完成させるために必要なデータが保存されている記録システムに莫大な投資をしています。

しかし、このシステムを顧客に公開することはまずありません。

MendixとSAPを組み合わせることで、伝統的なコーディング手法に要する時間のほんの一部の時間で、複数のチャネルで提供されているさまざまなサービスを統合して一つのアプリケーションで使って頂ける新しいユーザーエクスペリエンスを構築することができます。

のアプリケーションでは、SAP API Business HubのS/4HANA Finance Cash APISAP Banking APIを使用して、現行の口座残高と取引を表示できるようにしました。

特にB2Cのユーザーのために、より多くのコンテキストと価値を提供するために、取引の場所をGoogleマップにプロットする機能と、友人や同僚との間で請求を簡単に分割できる機能を搭載しました。

支払いの管理
金融サービスアプリは、支払いを表示して支払いを行う機能がなければ、完成ではありません。
この要件に対応するためにスワイプ機能を使って集計をする機能や、クレジットカードまたは口座振替による支払いができるようにしました。

お金に関する事、特に支払いについてはいつも難しい課題を抱えています。
しかし、支払い処理を迅速かつ容易にするために、私たちはCard.IOと統合する新しいMendixウィジェットを作成しました。
Card.IOは、クレジットカードのスキャンをサポートする素晴らしいライブラリです。
一度スキャンすると詳細が保存され、商品の支払い時にカードの詳細を入力する負担がなくなります。

送金と通貨レートの変換
口座間の振込や入金は一般的な要件ですが、これに通貨間の変換もよくある課題となります。
このニーズに対応するために、通貨変換サービスSAP S/4HANA Finance APIを使用しました。
このAPIには、リアルタイムの通貨変換を管理するための通貨とレートの取得を可能にするいくつかの機能があります。

アクセシビリティへの取り組み
多くの人は、技術を使った素晴らしいユーザーエクスペリエンスを思い浮かべるとすぐに、モバイル、タブレット、デスクトップなどの従来のデジタルチャンネルを想像します。
しかし、将来のアプリケーションは、複合的なアプリケーションを介して複数の異なるユーザーインターフェースに対応するために、これらの単純な形や要素を超えたものを考える必要があります。
これは、視覚障害などの特別なニーズを持つユーザーに対処する場合に特に重要です。
人工知能の登場により、Alexaのようなボットやリモートアシスタントは、音声とチャットを通じてユーザーインターフェイスを簡単に提供できるようになりました。
そして、まもなくリリースされる予定のMendix Amazon Alexa Connectorを使って行ったのがこちらです。
私たちは、ユーザーが請求書のステータスを検索して返信し、声だけで支払いを行うための新しいスキルを構築しました。

SAPデータおよびサービスと統合された金融サービスアプリケーションの作成方法について読んでいただきありがとうございました。

さて、あなたは何を作りますか?

 

翻訳元:

How We Built a Financial Services App Using SAP Services in Just 10 Days

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